審美歯科

歯には機能的な側面と、審美的な側面があり、共に健康に関して重要な要素です。歯の色や形、口元が少し違うだけで表情や印象は大きく変わります。
審美歯科では、形態・色・機能の美しさの調和を図り、皆様の健康的な美しさをサポートします。

歯の色を決める要因には「外因性」のものと「内因性」のものがあり、外因性着色は、歯の表面に付着した茶渋やたばこのヤニなどの汚れ（ステイン）が原因です。
歯の表面に付着した着色汚れを落とすだけでも、比較的歯が白くなりますので、ホワイトニングをためらっている方にもお勧めです。

歯を削らず、歯を白くする歯の漂白法です。歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあり、特にホームホワイトニングは、自宅で簡単に出来るホワイトニングです。
歯の模型を取り、それに合わせたマウスピースを作製し、マウスピースの中に注射器でＮＩＴＥホワイト・エクセルのジェルを入れて装着します。
１日２時間使用することにより、素晴らしい効果を得ることができます。個人差にもよりますが、約２週間ほどで輝く白い歯になります。

ＮＩＴＥホワイト・エクセルはアメリカで最もポピュラーなホワイトニング材で、着色歯面の改善を短期間で安全にかつ効果的に行うことができます。このシステムは日本で初めて厚生労働省の認可を受けたシステムで、『白くきれいな歯』への意識の高い審美歯科の先進国アメリカで、歯科医師からだけでなく患者からも圧倒的な支持を得ている最もシェア率の高い製品です。

ＮＩＴＥホワイト・エクセルの主成分は過酸化尿素です。過酸化尿素は過酸化水素より刺激が少ないため、より安全に使用することが可能です。またこのシステムは｢後戻り｣が少なくより長く効果を持続することができます。

治療前	治療後

強度と天然歯に近い透明感のあるセラミックと、柔軟性のある合成樹脂（レジン）を配合させて出来た材料です。
セラミックにレジンを配合することによって、天然歯と同じ硬さを再現でき、噛み合わせる相手の歯を磨り減らすなどの心配が少ない歯に優しい材料です。
天然歯の色調と合わせやすいので、笑った時に見えてしまうような奥歯の銀歯の詰め物を目立たなくするのに適しています。
また、金属をしないため、金属アレルギーの心配がありません。

治療前	治療後

歯全体を削り、セラミッククラウンを歯に被せることで、形態、色調、歯軸の方向を審美的に作ることが出来ます。
セラミッククラウンには、従来からの金属のフレームにセラミックを焼き付けたもの（メタルボンドと呼ばれる一般的なセラミック）や金属を一切使用しないオールセラミックがあります。
オールセラミッククラウンは透明感があり、天然歯に近い色調、形態に回復することが出来るので、審美的な要求の高い前歯部をはじめ、ノンメタルトリートメントをご希望の方に最適です。

治療前	治療後

歯の表面を少しだけ削り、その上につけ爪のようなセラミックを接着させ、形態、色調を審美的に作ることが出来ます。
ラミネートベニアは、オールセラミックと同様にセラミックのみを用いる方法ですが、虫歯などにより残存している歯質の量が少ない場合など、適応できないことがあります。

歯茎の茶褐色の黒ずみの多くはメラニン色素と呼ばれるもので、生活習慣（喫煙、口呼吸など）によって徐々に増えていきます。
粘膜下に沈着しているため、ブラッシングでは除去できません。また、メラニン色素除去をしても、生活習慣を改善しないと再沈着して後戻りしてしまします。
薬品によって除去する方法と、レーザーによって除去する方法が一般的です。
歯茎の色が黒いのでは折角の白い歯も引き立ちません。美しいピンク色の歯茎も、口元の美しさを示す重要な要素です。

治療前	治療後

（※歯科用金属の金属イオンの溶出が原因で、人工的に被せた歯の根元の歯茎が黒くなっている場合には、歯科治療自体をやり直さなくてはならないこともあります。）

神経の治療をした歯は、枯れ木のように折れやすくなってしまいます。そのため、通常クラウン（差し歯）を被せる前に補強のための土台（コア）になる部分を作り、咬合圧を負担できるようにします。
その材料に、金属コアとファイバーコアがあります。
金属コアは、象牙質よりも硬く、強い力が歯に加わると歯の方が支えきれずに折れてしまうことがありますが、象牙質の硬さと近似しているファイバーコアを使用することにより、歯のたわみに応じて応力を分散するため、歯への過度の負担を大幅に軽減できます。
また、金属と違い審美性に優れ、金属のような腐食も無いため、金属アレルギーの心配もありません。オールセラミッククラウンとの組み合わせによる治療は、審美性だけでなく耐久性、生体親和性にも優れた治療を行えるようになります。