右側上顎洞内にドーム状で境界明瞭な不透過像が認められます。
(粘液貯留嚢胞)
腺組織は副鼻腔では上顎洞に最も多く、漿粘液腺であり、上顎洞内粘液貯留嚢胞のみが唾液腺に由来しない貯留嚢胞である。
発生の機序は、歯の慢性炎症性刺激も誘因となるが、漿液腺や粘液腺の部分的閉塞から生じるという考えが主流です。
症状は無症状で、絶対的な治療の対象となる訳ではなく、大きくなって鼻閉感などの自覚症状がある場合など以外は経過観察とします。
右側上顎洞内にドーム状で境界明瞭な不透過像が認められます。
(粘液貯留嚢胞)
腺組織は副鼻腔では上顎洞に最も多く、漿粘液腺であり、上顎洞内粘液貯留嚢胞のみが唾液腺に由来しない貯留嚢胞である。
発生の機序は、歯の慢性炎症性刺激も誘因となるが、漿液腺や粘液腺の部分的閉塞から生じるという考えが主流です。
症状は無症状で、絶対的な治療の対象となる訳ではなく、大きくなって鼻閉感などの自覚症状がある場合など以外は経過観察とします。
舌背表面の一部に、灰白色の辺縁で縁取られた不規則な模様が認められます。
(地図状舌)
小児や若い女性に多く見られ、地図様の模様の形と位置は日によって様々に変化し、多くは半年以上に渡り出たり消えたりを繰り返します。
自覚症状はほとんどなく、あっても舌が少ししみる程度ですが、溝状舌を併発することも多く、その様な場合には、溝の内部や底部が不潔な状態で炎症を起こし、味覚に障害が出ることもあります。
原因は不明ですが、一般的にビタミンBの不足やストレスが関係していると言われており、規則正しい生活の指導と対症療法がメインです。
上顎臼歯部、特に大臼歯部は歯根尖が上顎洞無いに突き出ており、同底部との間に骨がない事がある。
この様な場合、抜歯後にしばしば抜歯窩が上顎洞内と交通する。
術前にX線写真を撮影し、歯根尖が上顎洞内に突き出ているかどうかを確認しておくことは勿論であるが、もし、上顎洞との交通が疑われる場合、抜歯後に視診にて確認するか、頬を膨らませてもらうと良い。
上顎洞との交通が小さければ自然閉鎖する可能性が高いので、抜歯窩をスポンゼル等で塞ぐが、直径約5mm以上となる交通の場合は、頬側の粘膜骨膜弁挙上し、骨膜に減張切開を加え抜歯窩を縫合閉鎖する。
ちなみに、口蓋弁を用いる手技もあるが、口蓋部の創面を保護する必要があるのでサージカルプレートを予め用意する必要がある。
上顎8番の水平埋伏の抜歯をした下の写真のケースでは、直径5mm以下の交通であったため、抜歯窩内にテルプラグを入れ閉鎖し、テルプラグが抜歯窩から抜けないように縫合し終了した。
粘液嚢胞は、小唾液腺のあるところであればいずれの部位でも発症しうるものであり、下口唇の口角側に集中しますが、舌尖部下面にも比較的よく好発をします。
前舌腺に関連したもので、ブランディン・ヌーン嚢胞(Blandin-Nuhn嚢胞)とも呼ばれます。
治療は、嚢胞の大きさによって全摘もしくは開窓とします。
(口腔内)
(全摘出)
舌背表面に多数の溝が認められます。
(溝状舌)
溝の深さ、位置、形の程度は色々で、一定したものはありません。
自覚症状はなく、味覚も障害されないことが多いですが、溝の内部や底部は不潔になりやすく炎症が起こることがあり、この場合には味覚に障害が出ることもあります。
また、地図状舌と併発することがあります。
原因は不明ですが、全身疾患の局所症状による後天性のものなどや先天的なものとがあり、通常、治療の必要はありませんが、炎症を起こしている場合は、うがい薬や口腔用軟膏の使用、ブラシによる清掃によって多くの場合改善します。
自己診断で、舌ガンのような重大な異常ではないかと疑って来院される方もいます。
(黒毛舌)
黒毛舌(こくもうぜつ)は、糸状乳頭の角化が著しく亢進して、舌背に毛が生えているように見える状態で、多くの場合黒色ないしは褐色です。
黒色になる原因は、カンジダが増えた結果として硫黄化合物が生じ、これと血液中のヘモグロビンが結びついて黒色になると考えられています。
たばこや飲食物などによって着色を見ることもありますが、この原因の多くは、抗菌剤やステロイド剤の長期投与により、口腔細菌叢に変化(菌交代現象)が起こるためで、抗菌剤の使用をやめれば自然と消失することが多いものです。
口腔カンジダ症が原因の場合は、抗真菌剤の軟膏を処方します。
舌ブラシは使用してもかまいませんが、あまり強くやり過ぎないように注意が必要です。
この方の場合、たばこ(ヘビースモーカー)と服用している薬剤の2つが原因でした。
「口内炎が出来た?!」と受診される患者様の中で、診察してみると「粘液嚢胞」であることが臨床でよくあります。
小唾液腺のあるところであれば、いずれの部位でも発症しうるもので、唾液腺の流出機能障害によって生ずる粘膜下の粘液貯留現象で本症が発症します。
受診頻度でみる限り、およそ10代までの若年層に多く、好発部位は、下口唇の口角側に集中して多く、時には舌下部、頬粘膜部にも見受けられます。
今までの臨床経験で1cmを超えたものを経験したことはありません。
大きさとしては大抵、直径約5mm程度が多いと思います。
その理由として、機械的刺激によって容易に破裂してしまうため、そこまで大きくなるに至らないから?!と思います。
治療は切除が基本ですが、大切なのは原因となっている小唾液腺の除去で、内容液を排出させただけではほとんどが再発してきます。
(処置前) 8歳男児 左下3番相当部下口唇
(エグイのであえて白黒)
(処置後)CO2レーザーにて切除 (出血無し)
ところで、インプラントの2次オペなどにもCO2レーザーを使用していますが、出血もほとんどなく、粘膜の角化や治癒の促進にも有用。
レーザー様様です。
臨床で遭遇する頻度は稀ですが、レントゲン写真を撮影した際に偶見することがあります。
(左上小臼歯部)
(上顎前歯部)
顎骨内に発生する、歯原性の良性腫瘍。
慢性の外傷のような機械的刺激が一因ともいわれていますが、原因は不明。
好発年齢は10代〜20代に多く、発育するに従って周囲の歯牙を圧迫し、歯根吸収や歯列不正を引き起こすこともあります。
治療は外科的摘出。術後は再発もなく、一般的に予後は良好です。
稀に第4大臼歯とでも言いましょうか? 親知らずのそばに過剰歯を認めることがあります。
(パノラマ)
(拡大)
(右が8番、左が過剰歯)
研究者ではないので分かりませんが、進化の過程で失われたものなのか、第3大臼歯の歯胚から完全に分離した過剰歯胚によって形成されたものなのか?!
過剰歯の多くは矮小歯であることが多いが、根が湾曲している場合もあるため、抜歯に際しては十分な術前診査が必要である。