時代の波とは言え、悲しいですね・・・
不況にあえぐ百貨店業界ですが、小さい頃から慣れ親しんできた、吉祥寺のランドマーク的存在だった「伊勢丹 吉祥寺店」が、38年の歴史に幕を閉じました。
子供の頃、「デパートに行く」っていうだけで、そりゃもうナンとも言えない嬉しさがありました。
今でこそデパートで買い物をすることは日常的なことですが、昭和のあの頃って言ったら、「デパートに行く」と言うより、「デパートにお出掛けする」ってくらいのイベントだったと思います。
カラフルなアドバルーンがデパートの屋上から空高く浮かんでいて、それを見るだけでテンションがあがりましたっけ・・・
デパートの屋上は小さな遊園地みたいでしたし、ナンと言っても楽しかったのは、おもちゃ売り場。
手品の実演販売には沢山の子供達が集まり、ずーっと見ていても飽きることがありませんでした。
デパートのおもちゃ売り場には、街のおもちゃ屋さんに置いていない豪華なおもちゃが沢山あって、ひっくり返ったゴキブリの如く床に転がって「コレ買ってーー」とダダをこねて泣き叫ぶ子供がよくいました(自分もですが・・・)
「もう帰るよ」と親から引っ張られ、手が抜けるくらい抵抗して泣く泣くおもちゃ売り場を後にしたこと。
おもちゃを買って貰ったら家に帰るまで待てず、すぐに箱を開けたがって「家に帰ってからにしなさい」とよく叱られたこと。
アイスクリームとソーダ。 普段はあまり一緒に口にすることが出来ない「夢のコラボレーション」だったクリームソーダも、デパートならお許しが出ましたっけ(笑)
デパートを出る頃には、辺りはすっかり暗くなっていて、買って貰ったおもちゃを抱きかかえながら、家に着く頃には疲れ果ててウトウト心地良い眠り
デパートの想い出っていったら、楽しかった想い出ばかりです。
そんな想い出が詰まっているデパート。
お世話になりました。 ありがとうです