朝晩は随分と涼しくなり、秋らしくなって来ました
さて、今夜は高齢者の摂食・嚥下についてお勉強
ますます加速する高齢化社会において、とても重要な部分です。
死因の第1位が「ガン」であるというコトは皆さんご存じだと思いますが、平成20年の厚労省の人口動態統計では、65歳以上で「肺炎」が第4位。 90歳以上では死亡原因の第2位になります。
そして、高齢者の肺炎の多くが、咽頭の位置と運動の変化、食道入口部の開大量の変化、唾液分泌量の低下や咳嗽反射の減退などの機能低下によって誤嚥(唾液や食べ物などが気管内入り込むこと)し、口腔内の常在菌が肺まで達して炎症を引き起こすことに起因していることが知られてきました。
ですから、誤嚥性肺炎のリスクを低減させるためには、高齢者の摂食・嚥下の特徴を十分理解した上、摂食・嚥下障害の対応、日常の歯磨きや入れ歯の清掃の口腔ケアが大切であり、これからますます加速する高齢化社会において、歯科の役割は非常に大きいワケです。
これからもっと重要になる分野ですから、ここんところをしっかり押さえていかないといけません。