８月最終日。
日曜日、休み返上で、インプラント治療のトラブル対応と予防についてお勉強しに、朝から東京歯科大学に来ました。
安全と言われるどんな手術でさえ、どれほど細心の注意を払っていてもトラブルの発現をゼロにする事は不可能であって、発現頻度に差はあれど、それは誰にでもどの診療室でも起こりえる事です。
しかし、万が一トラブルが発生した時に、如何に適切な対応を取ることが出来るかが当然大切なワケで、全身評価を含めた診断から、オペ関連、補綴処置・メンテナンス中と、インプラント治療における発現しやすいトラブルを症例を分析して予防法を参加者全員で考察するのが今日の内容。
今日は、楽しみにして来ました。
さて、実際の症例を提示しての、トラブル対応とその予防法に関しての講義と実習。
こういうのって本当に大事なことで、巷の研修会の多くは、若い先生方が夢中になるご高名なインプラントロジストの美しいケースプレゼンとそのテクニックのご披露（笑）的なモノが多いし、ましてやインプラントメーカーが主催するような講習会じゃ良いコトしか言わないしで（笑）、具体的なトラブル事例を多数提示してくれるような講義に加えて、埋入実習はいくらでもあれど、オッセオインテグレートしたインプラントを安全に除去する実習や、破折したスクリューの除去、わざとパーフォレーションさせる実習とか、そんな内容の研修会ってそうは滅多にありませんね。
ハウツーばかりのインプラントロジーに対する思考があるところで停止してしまっている残念な講習会より、失敗に学び、深い考察と検証するような研修の方がよっぽど面白いね。
かなり盛り沢山の内容でしたから、昼休みすら満足に無いほどタイトなスケジュールの１日でしたが、とても充実した研修会でありました。
日曜返上した甲斐があります。
疲労感ハンパないけど（笑）