初診時、不適合で審美性も劣っていた前歯のメタルボンド。
根の先には膿が溜まり、反対側同名歯と比べて著しく歯根が吸収していました。
(初診時)
当初 抜歯も考えましたが、患者様には治療に長期間かかることを予め説明したうえで、数ヶ月にわたり消毒を繰り返し保存を試みました。
自分の臨床スタイルのこだわりです。
(水酸化カルシウムで根治中)
で、透過像も小さくなり、状態も安定したため根充し、さらに数ヶ月間 経過を観察。
その後は、ファイバーコアで補強しまして、本日オールセラミックのSET。
(右上1・2番)
・・・の予定でしたが、患者様的には問題なく「これでOK」とのコトだったんですけど、フクダ的にはボディー色が強めなカンジなので、後日再製としました。
技工士さんには申し訳ナイんですが、このヘンも こだわる性分なモンで・・・
というワケで、SETは見送りです。
ところで、「こだわり」って大事だと思います。
「こんなモンでイイや・・・」というイイ加減な気持ちは、治療の結果を大きく左右してしまう仕事ですからね。
ちなみに、フクダの臨床を知るウチの勤務医やスタッフ、一緒に仕事をしたことのある方ならお分かりになると思いますが、特に仮歯にはかなりのこだわりがあります。
こういうのって、我々医療従事者にはとっても大切なコトですよね。
「こだわり」と「フクダのキャラが濃い?!(笑)」ところがウチの医院の特徴ですから、「手っ取り早くココだけ治して」っていう方にはウチの医院は向かないかも?!
それと、ホテルのような豪華な装飾やサービスのある歯科医院もいいですけど、やはり大切なことって本当は何処にあるのか・・・
とにかく、ただただ地道にコツコツとマジメに治療するのみですね。
日々精進