昨晩は、来月からの診療報酬改定についての講習会に行ってきました。
そもそも保険診療ってのは、厚労省の管轄下で営まれています。
それも、診療報酬だけではなく、もっと細かいルールとかも決められているんですね。
で、厚労省がそのルールを2年に1度 コロコロと変えるモンですから、現場としては たまったモンではありません。
ところで、日本と国際的な歯科医療の評価の実態を考えた時、日本の歯科診療の治療技術の高さに相反して、評価額の低さが際立ちます。
しかし、様々な形でのアンケート等では、「歯科治療費は高い」というのが一般の方々の評価なのです。
例えば、根っこの治療なんかは、物価の低い中国やそれ以下の国より、日本での評価額は低く抑えられているのにです。
また、材料や技術は日進月歩でも、新しい材料や技術は、残念ながら保険制度にはほとんど取り入れられてきませんでした。
20年度の診療報酬改定では、歯周病における再生療法が組み込まれましたが、国が決めた保険点数では、材料の購入価格だけで赤字になるんです。
一般の方にはウソのように聞こえるかもしれませんが、コレ ホントの話です(汗)
しかもそれを国から強要されてるんですよ(そんな仕事ってある?!)
世界に誇れる我が国の社会保障ですが、全ての国民が受けられる医療という意味では、日本ほど良い医療を誰もが平等に受けることが出来る国なんてありません。
アメリカでは確かに世界最先端の医療が受けられるかもしれませんが、それはホンの一握りのお金持ちの人だけに与えられた特権であって、アメリカでは病院の門前払いナンて当たり前な話なんですけどね。
いきなり白を黒にというのは難しいのも分かっていますが、保険診療システム自体の抜本的改革の時期に来ているのではないでしょうか?!
厚労省の描く、日本の医療の将来像ってナンですか?!